大学院生が 第2回 岩手女性医学研究会で発表を行いました! (2013/11/25)

11月22日に開催された 第2回 岩手女性医学研究会 において,我々の教室で研究を行っている大学院生が 「臨床的に腹膜癌と考えられた一症例と当院における腹膜癌の臨床病理学的検討」 の演題で発表を行いました.

腹膜癌の発生起源については近年新たな概念が提唱され,これまでの骨盤・下腹部の中皮細胞の化生説から,卵管および卵管采原発癌の可能性があるとの報告が散見されています.当科で経験した腹膜癌の卵管・卵管采について詳細に検討し,また当院で経験された腹膜癌症例の臨床病理学的な検討を行い発表しました.

この検討は大学院生の学位に直接つながるテーマではないのですが,研究と同時に婦人科で手術された症例の病理診断を行う中で,卵管・卵管采上皮の異型上皮に気づき,「なんだろう?」と興味を持って自らまとめてくれました.

当科では他の医局からの大学院生,研究生を受け入れています.そして,それぞれが研究テーマに近い臓器の病理診断も同時に学んでいます.専門臓器の研究+診断を行うわけです.
我々の教室で研究を行うことは,自らの専門領域を持ち,深く考える方法論を学び,さらに関連する疾患について詳しく学ぶ良い機会ではないかと思います.

ちなみに,発表した本人は「いっぱいいっぱい...汗」とのことでしたが,内容をしっかり理解したいい発表でした.指導したこちらは...息を飲んで聴いてました(笑)