学生の意気込み! CPC実習! (2014/06/30)

6月最終週に病理診断科のBSLをまわった5年生グループ.
水,木,金と3日間にわたるCPC実習の2日目にはこんなに教科書を借りてきました.

1日目は,理学所見,検査データ,画像などから自分たちで考えた臨床経過を基に病態を詳細に推測していき,最終的に治療までを考えます.
病理組織を見ることに抵抗感を示す学生がいるのも事実ですが,臨床像を自分たちで考え問題点が明らかになってくると,「早く病理の肉眼・組織をみたい!」に変わってきます
(半分くらいかな..笑)

2日目は,1日目の問題点を基に自分たちで肉眼所見,組織所見をとり,病理学的に病態にアプローチします.
所見の取り方や考え方はサポートしますが,基本は,
「自分たちで疑問をもち,自分たちで調べ,自分たちで考える」

そこで,写真の教科書の登場です.
このチョイスや教科書の量も,グループごとの特徴が表れていて面白いんだなぁ

しかし,「図説 人体局所解剖学」を3冊も借りてきたグループは初めてだね☆
(今回のグループ,初日に教科書の類を何もなしに実習に臨んだため,実は石田准教授に一喝されています...汗)
この意気込みというか,なんとか取り返すぞ!という気持ちはいい!

そして3日目は,自分たちで考えた臨床像,病理像から病態を組み立てていき,フローチャートにまとめます.
最後はパワーポイントにまとめてプレゼンテーション.

CPCはどの学生さんも熱心に取り組みますね.そして面白いと言ってくれます.

臨床医の仕事は,極端なことを言えばCPCの繰り返し.
その中で病理がどのような役割を担っているのか,病理学的な考え方が臨床の中でどれだけ必要とされるのかを感じ取ってもらえればと思っています.