第65回 病理診断学講座 Seminar in Diagnostic Pathology (2016/09/23)

 さぁ今回もやってまいりました当講座主催のセミナー!
毎回各分野でご活躍されているご高名な先生方を当講座にお招きして開催しておりますが、今回は北海道大学大学院医学研究科病理学講座腫瘍病理学分野より、田中伸哉先生にお越しいただきました。田中先生のご専門は脳腫瘍とのことですが、その他癌腫、肉腫の研究でもご活躍されており、大学院時代にはチロシンキナーゼからRasへ至る癌化シグナル伝達経路を発見されるなど、これまで数々の輝かしい業績をお持ちの先生です。

今回は将来当講座に入局予定の学生さん方 (強気) と、なんと秋田大学から南條先生が参加して下さいました!有難う御座います!

北大教授で業績も素晴らしく、ご専門が脳腫瘍病理・・・一体どんなお堅い難しそうな先生がいらっしゃるんだろうと思っていましたら・・・
(/ω・\)チラッ

とっても優しそー!!!お話された感じからも、第一印象100点の先生でした!
そんな田中先生には「ゲノム病理学の展開:研究から診断・治療へ」という演題名でご講演いただきました。
菅井教授も感心しておりましたが、田中先生は授業がお上手ですねー!
普段馴染みのない内容でしたが、脳腫瘍、あるいはゲノムシークエンスに関して歴史から順序良くお話下さるので大変わかりやすかったです。大事なポイントをclearにしていただき、さらに病理医が個別化医療の主導権を握る時代がくるかもしれないなんて、なんとも興味をそそるお話ではないですか!最後のゲルによるがん幹細胞同定方法の探索のお話も、田中先生がお話していると実現可能なんじゃないかと思えてしまう、何かワクワクするような内容でした。やはり話し手による、オーディエンスを引き付ける話し方や話の持って行き方って大事なんだなーと改めて感じた田中先生のご講演でした。

ご講演終了後は菅井教授、石田准教授、そして南條教授からの質問に対して田中先生がご丁寧にお答えくださり、無事今回もセミナーを終えることができました。
 田中先生、遠いところお越し下さいまして本当に有難う御座いました。

次回第66回セミナーは9/30、順天堂大学より「がん哲学外来」で大変ご高名な樋野興夫先生をお招きして開催します!
ゾロ目会ですよ、気合い入れていきましょー!では!

(文責:つっちー)