病理診断科ポリクリの感想 (2014/04/10)

Q-1. 患者診療における病理診断の重要性をどのように理解したか。

・ 診療においては、病理診断が病気の確定診断や治療方針の決定に重要な役割を果たしているのだと学びました。患者と直接関わっていなくても、その患者のこれからを左右するのが病理医なのだと今回の実習で感じました。

・ CPC実習を通して、臨床像だけをみて作った病態のフローチャートと病理像もふまえたフローチャートを見比べると、臨床所見には表れていない所見もみられ、よく深く病態にせまることができると実感した。また同時にX線所見、CT所見だけでは確かめることができないことも多くあり、確実な診断のために、不可欠なものであると感じた。加えて診断のためにその定義を十分に理解していなければならないとも感じた。

・ 病理像でみられる所見から、様々な疾患が考えられる。病理像で見られる所見と臨床症状、所見をあわせて考えると臨床症状や所見からだけでは考えられない(隠れた)病態を考えるきっかけになる。病理診断によって考えられる疾患の幅を広げ、そして病態を確率させることができる。病理診断は診断を行う上で、根本的で、最終的な手段である。

・ 臨床経過だけではわからない病態が病理診断を行うことで明らかになる。各臓器の組織所見を見る事で身体全体でどのようなことがおきていたのかを理解できることがわかった。

・ 臨床だけで判断できないことを、病理診断で確定診断や推定診断するので、とても重要なポジションだと思った。

・ 臨床所見だけでは診断の確実性は得られない。病理所見も含めて疾患の全体像を把握することが可能になることを学んだ。

・ 臨床所見や、症状からでは分からなかった疾患が組織所見から分かったり、既に予想している疾患についても特徴的な組織像を見つけることにより、臨床と病理の両方からアプローチし、確定する上で病理診断は重要であると思う。

・ 検査所見や、症状からは読み取ることのできない情報を探し、診断に結びつけるという点で、病理診断はとても重要であると思いました。


Q-2. 病理診断科臨床実習の感想

・ プレパラートの作製や剖検等、病理診断科ならではの内容を数多く経験することができ、大変勉強になりました。CPC実習では組織所見と臨床所見を照らし合わせながらディスカッションをすることができ、楽しく、有意義な実習でした。希望としては先生方がどのように普段の診断業務をされているのか学ぶ機会があればよりよかったと思いました。

・ CPC実習では、病理と臨床の照らし合わせをするということの重要性を理解できてよかった。臓器を分担して作業してしまったために、自らが主体性をもって病理像を見るということができず、悔いの残る部分もあった。何もないところから所見を見つけるという難しさを感じ、自分が診断を決めるのだという意思を持つことができてよかった。剖検に参加し、病態を考えながら解剖する体験ができてよかった。

・ 実際に病理診断を行う過程を体験することで、疾患を確定させる技術と過程を学んだ。疾患の病態を目でとらえることで、考えられる病態と疾患が浮き彫りになり、臨床所見と合わせて病態を考えるのは面白かった。病理の面白さとその意義、やりがいが分かり、有意義な実習だった。

・ 剖検やCPC、標本作製や迅速診断の様子など初めて見学させていただくことが多く、充実した1週間を過ごすことができた。実際に病理組織を目で見ることで、その患者さんが細胞レベルでどのような状態なのかを理解できることがわかった。病態を理解しながら知識を増やしていきたい。

・ CPCが最初よくわからなかったが、進んでいくうちに、疑問に思うこと、知識が足りないことなどがわかっていき、おもしろかった。1人で考えるのではなく、班みんなでディスカッションして意見の交換をしていき、より深い内容にすることができ、より有意義な実習ができた。

・ まず何よりも楽しかったなーという感想が真っ先に浮かびました。CPCを行うことで複雑に絡み合う複数の疾患の時相と、それによる臨床的所見とを照らし合わせることができました。1週間お世話になりました。

・ CPC実習を経て、疾患の予想確定、フローチャートの作製など、多くのことを体験できてよかった。1つの発見から多くの疑問が生じたり、それがどう症状に関わってくるのかなど自分で考えたり、勉強する機会となってとても良かった。

・ CPC実習は1つの病態から全身の病態まで考え、また、予想をたて、それを組織標本を見て証明するという診断の基礎を学べたので大変有意義な実習でした。いままで、病理医が実際にどのような仕事をしているのかをよく理解していなかったので、今回の実習でその現場を見れて良かったです。