病理診断科ポリクリの感想(〇×〇×班の感想) (2014/10/14)

患者診療における病理診断の重要性をどのように理解したか。

・病理標本では摘出された組織や細胞から、病変の大きさや部位や性状、構成する細胞などを評価することにより、病歴や目に見える身体所見、画像上の所見では分からない病態や疾患同士の関係、病気の進行度などを知ることができるため診断や治療の決定において重要な役割を果していることが分かった。

・病理の細胞診はスクリーニングに有用で侵襲性は少しあがるが、組織診は確定診断になるため、また、治療方針の決定にもなるため診療において非常に有益な検査の指標となること。

・病理診断では疾患について、今後の"診断と治療"を決める上でとても重要な意味を持っていることを理解した。一つの標本をつくるだけでも時間が長く必要とされていて、それを丁寧に多くの数を毎日作製し、その診断をしていくのはとても大変であり、今後ともその意味を理解していく必要がある。

・臨床病理診断では、臨床疾患について病理所見から診断しましたが、治療方針の決定や診断にとって重要な役割を担っていることを再確認できました。また、剖検では死因の特定や臓器の障害について考察できることを知りました。

・病理診断は治療方法に大きく関与してることを学んだ。また、病理診断は確定診断になるため、正確な診断が本当に重要だと感じた。

・より正確な診断を症候や状態に囚われず、よりバイアスをなくして行うことが可能である。その為には、より卓越した技術と知識が必要となるが、医療を行う上でなくてはならないものである。医療を支える存在である。

・病理診断は患者さんの病気の決定とその治療方針の決定に必要不可欠なものであり、今日におけるEBMの裏打ちをする重要なものであると分かった。また、剖検やCPCを介して医療の質を担保することにより、これから来る患者さんに良質な医療を届けることができるようにしているということが分かった。


病理診断科臨床実習の感想

・今回の実習を通して、病理の診断や治療における役割の大きさを学んだ。また、疾患に特徴的な所見を学んでも標本上の所見と結びつけるのが難しかった。正常構造の復習と疾患別の病理像についての学習をし、将来、臨床の場で行えるようになりたい。

・HE染色を体験して病理診断の結果は1日以内で分かるようなものではないということが分かった。年間で1万2000もの病理組織を診ていることから、病理診断は日常診療と切り離すことができないと学んだ。病理組織像を見る事、そこから異常所見を探し出すことの難しさを改めて感じた。

・標本作製や免疫染色、診断、剖検など今まで実際には知らなかった病理での実習の意義を知る事ができ良かった。

・実習前は正直スライドの作り方やその過程について何も知らない状態でしたが、実習を通してどのようにスライドを作っているのかを学ぶことができて良かったです。また、臨床の疾患に対して重要な役割を担っており、菅井教授が一番最初におっしゃっていた病理は基礎ではなく臨床であるという意味がよくわかりました。

・非常に学ぶことの多い一週間だった。特にCPCが勉強になりました。できたら、剖検や染色などもしたいと思いました。

・今まで病理から分かることは「組織像」や「形態異常」などあまりに漠然としすぎていた。しかし、実習を経て、いかに欠かせないもので、どれほど多くのことが分かるか具体的に理解出来た。より詳しく今後は学んでいく必要があると改めて感じた。

・全科にまたいだ知識が必要であり大変であったが、その分とても充実した実習でした。病理の業務内容や医療における位置付け、役割についても理解が深まって良かった。