病理診断科ポリクリの感想(〇△○班の感想) (2017/9/11〜15)

患者診療における病理診断の重要性をどのように理解したか。

・病理診断学をしばらく手をつけず「ただの基礎で、覚えればいいんでしょ?」くらいに思っていたのですが、実際に病理解剖や組織診、細胞診さらにCPCを通すことで全ての科の知識が確実であり、理論的に考えることで診断を導くということは大変だが、医療には必要不可欠なものだということが理解できたと思います。

・肉眼的所見や、画像所見にて鑑別が難しい時、特に病理診断の重要性は増してくる。良性を悪性、悪性を良性と診断してしまえば大きな問題となってくるが、病理診断は非常に難しいと感じた。

・病態、症状、検査所見からだけでは予想することはできても確実に疾患を判断することはできない。そこに病理診断を下すことで、確定的な情報を得ることが出来、治療に大きな影響を及ぼすと考えた。

・患者の病気がいつ頃に生じたのか推測でき、かつ組織型を観察することで、患者さんの治療方針が決まるという点において必要不可欠な診断であると理解した。

・臨床的診断を裏付けるのには病理を見ないと完全にその疾患をもっているかは分からない。

・抗菌薬の決定、治療方針の決定など、患者さんにとって重要となる判断を担っており、慎重かつ正確に決定しなければならないと感じました。

・患者さんの症状の経過を考える際に、病理組織像を見ることで、どのくらいの状態なのかを理解できることが分かった。


病理診断科臨床実習の感想

・今までのポリクリとは異なった視点で疾患をみることができました。○○科だから○○科だけやればいいという考えが愚かだということがよく分かりました。

・実際に自分の手でHE染色や免疫染色を行うことができ、印象に残った。そしてHE染色標本が完成するまでには時間がかかるということが分かった。CPC実習では、様々な疾患から患者の病態を予測していくことが非常に大切であると感じた。

・CPC、標本作製といった目新しいものから、標本を用いた病理像の読み方への理解の深め方まで様々な実習が1週間の中で上手くまとめられており、とても勉強になる1週間の中で上手くまとめられており、とても勉強になる1週間でした。ありがとうございました。

・いきなり標本を見て診断することは難しいので、少し先生方と一緒に診断の練習をしてから診断実習を行いたかった。

・自分達でたてた仮説を病理を見る事で立証できたのが楽しかった。実際の患者背景を知った上で所見を見ることで病態をさらに理解することができた。

・CTやMRIなど様々な技術が進歩しているにも関わらず、確定診断や病態の解明はスライドガラスを顕微鏡で見るという古典的な方法が最強の手段であることに、病理診断の学問の深さを感じました。

・疾患の定義をしっかりと思えることの重要性や経時変化の大切さを知ることができてよかったと思います。