患者診療における病理診断の重要性をどのように理解したか。
・亡くなった患者さんの治療が適切であったか等の医療検証を今後の医学の治療の向上に活かすという大きな役割を(死を生に活かす)担うのも病理医の仕事なのだと知ることが出来ました。
細胞診の偽陽性率が10%もあるのに、細胞診のみで診断を確定してしまう医師もいると聞いて、病理医がしっかり確定診断することで、患者さんに対して誤った治療を施すことがないようにしなくてはならないという診断における重要性も知ることができました。
・臨床所見から考えられる病態では診断を確定しきれなかったり、因果関係が不適切だったりと限界がある。病理診断で、臨床所見からは確定できなかった事項に関して明らかにすることで、病態の理解や、確実な診断を行うことができる。診断をつけることでその後の治療や患者さんの適切な処置につながるため、病理診断はその点で重要だと感じた。
・臨床所見では病態をしぼりきれなかったところを病理診断によって実際に組織で何が起こっているかがわかり、診断が変わることを実感した。また、外科的切除をするかどうかなど、治療を決めるのにも重要であるとわかった。
・病理所見をみつつ、臨床所見との相関も考えており、ミクロ、マクロだけの所見ではなく、全身状態の所見にも繋がった。また、確定診断のための病理診断として、治療を左右する診断もしていた。
・細胞診、組織診の違いを理解することで、改めて確定診断することが出来ることの重要性を学んだ。
・臨床診断と病理診断は必ずしも一致する訳ではなく、診断の不一致により患者に不利益をこうむることもある。
・病理診断の結果が確定診断となる疾患も多く、重要さとともにやりがいも感じた。
・肉眼的所見や病理所見を見てみなければ診断が決められないことがある。組織像をみれば、臨床所見もよりよくわかる。
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