病理診断科ポリクリの感想(△○班の感想) (2017/12/20)

患者診療における病理診断の重要性をどのように理解したか。

・亡くなった患者さんの治療が適切であったか等の医療検証を今後の医学の治療の向上に活かすという大きな役割を(死を生に活かす)担うのも病理医の仕事なのだと知ることが出来ました。
細胞診の偽陽性率が10%もあるのに、細胞診のみで診断を確定してしまう医師もいると聞いて、病理医がしっかり確定診断することで、患者さんに対して誤った治療を施すことがないようにしなくてはならないという診断における重要性も知ることができました。

・臨床所見から考えられる病態では診断を確定しきれなかったり、因果関係が不適切だったりと限界がある。病理診断で、臨床所見からは確定できなかった事項に関して明らかにすることで、病態の理解や、確実な診断を行うことができる。診断をつけることでその後の治療や患者さんの適切な処置につながるため、病理診断はその点で重要だと感じた。

・臨床所見では病態をしぼりきれなかったところを病理診断によって実際に組織で何が起こっているかがわかり、診断が変わることを実感した。また、外科的切除をするかどうかなど、治療を決めるのにも重要であるとわかった。

・病理所見をみつつ、臨床所見との相関も考えており、ミクロ、マクロだけの所見ではなく、全身状態の所見にも繋がった。また、確定診断のための病理診断として、治療を左右する診断もしていた。

・細胞診、組織診の違いを理解することで、改めて確定診断することが出来ることの重要性を学んだ。

・臨床診断と病理診断は必ずしも一致する訳ではなく、診断の不一致により患者に不利益をこうむることもある。

・病理診断の結果が確定診断となる疾患も多く、重要さとともにやりがいも感じた。

・肉眼的所見や病理所見を見てみなければ診断が決められないことがある。組織像をみれば、臨床所見もよりよくわかる。


病理診断科臨床実習の感想

・CPC実習にてフローチャートを作る中で、体全身の疾患を調べてそれぞれがどう関連しているか、原因となっているのか等、分野もまたがっていて病理は総合的に結構しっかり勉強しないといけないなと感じました。正直今回は班員と一緒であったから安心して作れましたが、研修ではCPCで慌てることのないように今のうちから疾患の病態と臨床と病理像のつながりを意識しながら勉強していかなくてはと思いました。今回の実習で染色法や標本作製、病理像の観察を経験でき、病理像の絡んだ問題や勉強に対する抵抗感が減ったように感じました。

・今までは1つの疾患に対して学ぶことはあったが、それぞれの因果や病態に関しては考えきれていなかったと感じた。CPC実習を通して学んだ疾患に対するアプローチを今後の学習に活かしていきたい。

・臨床所見から考えられる所見を組織学的に確認し、1つ1つの病態をフローチャートで整理する過程がとても勉強になりました。

・病理と聞いて顕微鏡の中だけの話と考えていたが、臨床所見とも相関させており、今までの科で最も細かく臨床症状について考えたかもしれないと感じるほど臨床と密に関わっていた。臨床病理相関という考え方は患者を全身診断する上でとても重要と感じた。有意義な1週間であった。

・1週間の実習で祭日もあり短く感じました。CPCを行うにあたって、期間はもう1週間あってもいいのかなと思いました。

・CPC実習がとても難しかったが、為になりました。

・CPC実習を通して、全ての症状や検査結果に対して原因を究明していくのが楽しかったです。勉強になりました。

・鑑別診断をあげたり、病態について深く考えることができて、大変勉強になりました。