患者診療における病理診断の重要性をどのように理解したか。
・臨床検査では分からない疾患原因の特定や術中迅速診断等、診断・治療の観点から必要不可欠なものだと分かった。
それと同時に病理診断により治療方針が決定されることが多いので非常に責任のある職務だと感じた。
CPCにより患者さんの経過を振り返り、診断や治療が妥当だったかどうかを見直すことで今後の医療の発展につながるということが分かり、重要性を感じることが出来た。
・実際に病理学講座の教室で毎日を過ごしてみると、ものすごいたくさんの病理像を処理している印象であった。各科から多くのことを依頼され、迅速診断をはじめとした重要な決断を任されていることからしても、病理診断というものが病院を運営していくにあたってとても大切な存在であることを感じました。
・標本作製や迅速診断、CPC実習を通じて、改めて病理診断の重要性を感じた。特に、迅速診断においては、リアルタイムで手術中の患者さんの切片を即座に診断し、主治医に伝えることでその患者さんの治療方針が決定される。病理医もただオペ室にいないというだけで、その手術に関わるメンバーの1人なのだと感じた。このような大きな大学病院では、病理医と臨床医が連係して患者さんの治療を行うことができるのだと再認識することができた。
・病理診断が最終診断になるということは、講義等で十分に理解していたものの、実際にその診断が行われている近くに身を置き、先生方の言葉ややりとりを耳にすると、その重要性、重大性を十分に感じることができた。まさにその患者さんの人生を左右する一言が飛び交う現場が病理診断科なのだと理解できた。
・病理診断は、臨床症状から導かれる様々な病態を裏付けるためのとても重要な作業だと感じた。身体の中で起きている症状を細胞や組織レベルで確認することは患者診療において最も基礎的なことであると感じる。病理診断をすることで、患者さんの病態を理論的に明らかにし、さらにはその後の治療法までを決定することができる。診療科を対象に行っているので、病理診断は医療を行う上で最も重要であると言える。
・各診療科の医師は臨床所見から鑑別診断をあげて病理室に様々な検査を依頼するが、最終的に病理所見を見て診断を下すのは病理医だと分かった。各診療科の医師と病理医との信頼関係や連携はとても重要だと思った。また、病理医は全身すべての病態を理解できていないと正しい診断ができないと思った。
術中迅速診断で、手術室から検体が運ばれてきて技師さんによって標本が作られ病理医の先生達がスライドを見て手術室に電話で結果を伝えるまでの一連の流れを見ることができたのはとても貴重な体験で、術中迅速診断の重要性を強く感じた。早く正確に診断するためにも正しい知識と経験が必要だと思った。
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