患者診療における病理診断の重要性をどのように理解したか。
・今までは部位ごとにどのような症状があるのか等しか考えたことがなかったが、自分が診断したこと、考えたことの裏付けは検査値やマクロの所見では確定でもないことも多くあったので、自分の考えを確定させるのに病理診断はなくてはならないことが改めて分かりました。また、マクロで見つからないこともかなりわかるので読み取れる情報がかなり増え、より根拠を持った診断ができることもわかりました。病理がないと今の医学の正確性は維持できないことがわかりました。
・診断によって治療法が左右される場合があり、患者の予後につながる。検体の採取が不十分であると病理診断が適切に行えないため、検体を採取するときには気を付ける。
・臨床の症状や検査結果から病気を推測することはできても病理の面から見ないと確定できなかったり、否定をできなかったり、新たな病気が見つかったりなど、臨床からはわからないことが多かった。患者さんの病気を正確に把握し、適切な治療を行うためにも意見を交わし、臨床所見と病理所見を合わせて考えることが大切だと分かった。
・病理診断とは、疾患の妥当性をより確実なものにするときに必要不可欠なものである。その中でも細胞診と組織診があり、細胞診では偽陽性が想像していたよりも高く、患者さんにとっては100%である必要があるため、病理医の責任は重大だと思った。術中に迅速診断を行うことも、その後の処置の方法に大きく影響を与えることを学んだ。
・病理学の授業では病態や組織像を学ぶことがメインであったが、実際に臨床の場での病理診断を見ると、標本作製の場から診断まで多くの人々が関わっているということを理解することが出来た。また、病理診断は、患者の臨床経過のみでは理解できない病態を多方面から調べたり、見つけることのできなかった病変を調べて後の臨床診断に適応したりと患者診療の上ではなくてはならないものだと理解できた。
・CPC実習を行い、病理所見からさまざまな病態を考える事ができた。臨床所見だけでは考えることができなかった所見を診ることができ、より深く細かく病態を考えられるため、病理診断は非常に大切だと感じた。
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