病理診断科ポリクリの感想(〇△☆班の感想) (2018/07/13)

患者診療における病理診断の重要性をどのように理解したか。

・臨床データから患者の容態や疾患を予想することができたが、病理診断で証明できないと自分達で予想したことが正しいか判断できなかった。ゆえに病理診断で証明しないと考えを証明できないので病理診断はとても重要だと考える。
またCPC実習で扱った症例も悪化する前に病理診断で原因菌を特定できていたらよかったと考えると重要性は患者診療においてとても大きいものだと感じた。

・臨床における診断は、身体所見、検査所見から推測され診断されるものである。実際に患者様がどのような病気、病態なのかは病理診断科での診断があって初めて確定される。
また、剖検等により患者様に施行された医療が適切であったかを判断し、そこで得られた知識を今後の医療にフィードバックする役割を持つ。以上より、病理診断は今後の診断方針を決める役割を持ち、かつ、今までの医療行為の是非を判断するものであることが分かった。

・他の科のポリクリを回っている際に、手術中の迅速診断のインターホンをきいていたので、何となく大切だという認識で、病理診断のポリクリに初日臨んだが、実際に病理のポリクリを通して、患者さんの治療方針を決めたりする際に、病理診断がとても大切であると感じた。また剖検では「主治医の通信表」とも呼ばれているので、学生のうちにきちんと病態整理を理解しようと思った。

・病理診断の結果によって、その患者さんの治療方針が決定されたり、術中迅速診断では悪性腫瘍が切除しきれているかを判断したりと患者さんの未来にも直結するため、臨床現場とは切り離すことのできないものであると改めて再認識しました。
自分の診断の間違いによって、患者さんの予後が大きく変化することもあるため重大な責任を伴うことを実感しました。

・症状や画像所見で認められることには病理所見によって理由を証明できるケースが多く、臨床と病理を相関させることは大事であると理解した。また、臨床所見だけで疾患の原因を決めつけると、本当の原因を発見できなくなってしまうこともあるため、病理所見で矛盾がないか、矛盾があるとしたら何が原因であるか再度検索するためにも病理診断は重要であると思った。

・最終的な診断に病理診断は必須であり、臨床の道に進むとしても、病理診断とは必ず関わることになるので、標本の作製や固定、生検などでも知識がなくてはならないと感じた。


病理診断科臨床実習の感想

・最初病理所見を見てもどこを見ていいか分からず、探していることを見つけてもそれで満足してしまって病変の広がりや程度をみることをしなかった。正常組織をわかっていないとどこが異常か判断することができなかった。また疾患における病理所見をわかっていなかったので異常をみつけても探していることかどうか判断できなかったので、そのあたりの勉強をしていこうと思いました。

・最初の2日間で基礎としくみをおさらいし、その後CPC実習にて実践的な学習をするという流れが良かった。病理の言葉通り病の理を肉眼解剖、組織解剖、臨床でのデータを用いて推測するのはとてもやりがいがあった。
この実習で学んだ病態を知識と知恵で理解するという方法を今後とも磨いていきたい。

・標本の作製で感じたことは、スライドは患者さんの一部であることを強く認識できたことと、実際に染色やパラフィンなどで作製していくのにはとても時間がかかるということです。
CPC実習で感じたことは、病歴から患者さんが亡くなったまでのフローチャートを作成するには疾患の診断基準を理解していないと不可能であること、またそのフローチャートを目安にして肉眼やミクロ所見を観察していくとある程度指標になること。病態について深く考えないと、所見について正しく理解できないと感じた。

・1週間という短い期間でしたが、病理診断科の臨床実習をさせて頂いてこれまでの病理診断科のイメージが大きく変わりました。
今までは細胞診や組織診、また術中迅速診断をするイメージが強くありましたが、病理解剖が大切な役割を持っていることを知りました。
臨床所見や剖検所見から、その人の死に至るまでの経過を推定するには病理学的な知識だけではなく全身の疾患を知る必要があるため、各臓器の相関関係を把握し、病態の理解をすることの難しさをCPC実習を通して実感することができました。

・病理の組織像を見て、診断を付けることはとても難しかったが、臨床的な背景や様々な原因を考えることによって1つの画像から情報を引き出し、臨床所見とのつながりを見出す事ができ、病理学のおもしろさを発見できてとても有意義な時間を過ごすことが出来た。

・最初は全く分からなかった病理所見も3日間のCPC実習で重点的に学習した結果、同じ病態や症例であればある程度分かるようになった気がした。
特に、臨床所見から死に至るまでのフローチャートを作成することは、今後の学習においても知識を体系的に整理するのに非常に役に立つと感じた。