鈴木 正通 先生 初心声明 (2018/08/22)

病理専門医の資格をいただくにあたって

このたび、病理専門医の資格をいただき、専門医の末端に籍を置かせていただくことになりました。受験準備期間という日常業務から離れた特殊な時間がそれなりに加わってはいましたが、試験という短期間の選考過程を経て、その前後で非専門医から専門医への移行が急激に生じることになったことが、自分でもあまり整理ができていない状況です。診断能力に関しては、よく言われますように、本質的な差が急激に生じるわけではなく、資格をいただいてからが病理医としての本当の道のりだというのは、まことに的を得た真実を述べている事柄だと思われます。しかしながら、本人の自覚においてはその前後の差はやはり無視できず、世間的に認知された資格を背負って仕事を行うことの重責を身に染みて思う次第です。このたびは、あらゆる場面で支えていただいた様々な方々に感謝の言葉を申し上げます。

岩手医科大学医学部病理診断学講座
鈴木 正通