病理診断科ポリクリの感想(◇△☆班の感想) (2018/11/13)

患者診療における病理診断の重要性をどのように理解したか。

・病理診断では病変の組織像を見ることで確定診断や新たな病気の疑いをするだけではなく、治療の方針や効き目なども判定できることを知ることが出来た。

・病理診断は、ただ"病期"を知るためだけでなく、治療の方針を考える上で重要であることを理解できた。実習中にも先生方は迅速診断などで病変があるかないかを確認し、その指示のもと手術方針が決まるといった場面に会い実感することが出来ました。

・今までは病理診断といえば、顕微鏡で標本を見て主治医に情報を提供するという漠然としたイメージがあった。ところが、今回の実習を通して患者さんの治療方針に非常に密に関わっていることが分かった。迅速診断やテレパソロジーでは、限られた時間と情報の中で先生方が教科書や資料を持ち寄り議論している姿が印象的だった。ここでの決定が現在進行中の手術の方針を大きく左右するので、とても重要な決定であることが分かった。

・病理診断は確定診断、治療方針を決めたり、亡くなった患者さんの真の原因を追求したりと色々な方面において非常に重要なものであると実感した。

・病理診断をすることによって、腫瘍の種類や感染した細菌を特定することができ、より患者さんの疾患に効く治療法を選択することができることを学ぶことができた。腫瘍などでは、深達度を特定することで、過剰な治療をすることを防ぐこともできると思った。

・患者の病歴や画像所見などから大まかな診断をつけたとしても、病理診断により、より詳細な病因を明らかにすることができる。また、手術における切除範囲を決めたり、治療方針を決定したりと、病理診断は医療において患者のために必要不可欠であると実感した。


病理診断科臨床実習の感想

・ 全ての病気の知識をまんべんなく理解し、さらに組織像の特徴も理解することに勉学の深みを感じた。病理標本を作るのには当たり前のことではあるが、多くの労力と時間がかかり、診断には数々の知識が関わっていると改めて実感した。色々な先生が病理標本を見ながら議論をし、結論を出す姿が責任を持ちつつも楽しそうにも見えた。

・ 1週間を通して、標本作製を行い、一つの標本を作るのに時間がかかることを理解でき、将来自分が病理診断をオーダーする際にはそのような点を考慮しなければならないと感じた。
また、CPCを通じて、臨床と病理の相関の重要性を学ぶことが出来た。臓器だけでなく、生身を見た上で、さらに病理所見をからめて1人の患者さんの病態を理解するという習慣をつけたい。学習を進めていく上で、各疾患の病理像についても確認しなければいけないと感じた。1週間ありがとうございました。

・ 2年次の組織学実習等で、プレパラートと顕微鏡を使ったスケッチ実習は行ってきたが、今回実際に標本を作る過程を初めて見た。また体験することもできた。一部過程は機械化されているとはいえ、1つ1つ手作業のものもまだ多い。特に薄切は技師さんの職人技のように見えた。このように普段オーダーする側からは見えにくい標本作製の過程を見学できて良かった。

・ 1、2年生で学んだ病理学のイメージとは全く異なっていた。先生方からしたら当たり前のことかもしれないが、病理学の知識だけでなく、疾患1つ1つや病態生理も含めて幅広く知識を持ち、経験も必要であるのだと感じた。

・ 今まで病理に苦手意識があったが、5日間向き合うことでどのような組織か、疾患かなどを理解することが出来るようになってきたように思います。CPC実習ではフローチャートを作成していくことで、1つ1つの病態に向き合うことができ、とても良い経験になりました。5日間ありがとうございました。

・ 低学年のときは組織を見ても何も感じず、何の為に組織の絵を書いているのかも理解できていませんでしたが、今回のポリクリでいかに病理学というものが医療において重要なのかをCPC実習で特に感じました。今回のCPC実習では別の班員が率先してやっていて、自分は全く力になることができませんでした。研修医になってもCPCはあるため、1人で導けるよう今から力をつけなくてはいけないと思いました。