患者診療における病理診断の重要性をどのように理解したか。
・今まで手術室などで病理の迅速診断を行っていることは知っていましたが、どのように行われているかは分かりませんでした。今回の実習では実際にどのように迅速診断を行い、それが様々な科の術式を決めていることが学べました。CPCにおいては、臨床経過のみからはわからなかった病態やフローチャートの根拠を理論づける材料として病理診断が多く使われていることを実感しました。
・患者さんを診察する上で、患者さんの病歴や様々な検査をするわけであるが、やはり最後の確定診断には病理が必要だと感じた。今回の実習でも、病歴から考えられた疾患が病理で見てみると正しくないということがあり、病理なしでは正しい診療ができない場面がこの先多いと感じた。
・病理診断なしでは治療方針を決められない場合がとても多く、病理診断が患者の予後決定にあたって重要な役割を担っているということがわかった。また、剖検やCPCは、患者の死因を特定することにより、誤診等を減らし、今後よりよい医療を患者に提供する手助けになると思った。
・診療記録から想起される経過と病態を結びつけることは大切だと思っていたが、そこに病理診断を追加することで、今まで見えてこなかった病態を理解することが出来るのが分かった。病理は患者を傷つけて組織片を採取するので、診断に対して大きな責任も伴っていることも分かった。
・臨床経過や検査所見から推定していた病態と、病理で採ってきた組織で分かった病態が違っており、やはり確定診断のためには病理が欠かせないということを痛感した。
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