患者診療における病理診断の重要性をどのように理解したか。
臨床推論と病理診断(剖検)は20?30%乖離するとされる。患者さんの経過中少しでもおかしいと感じたら自身の臨床推論の間違いを正していく必要があり、病理学的な変化を正しく想像し、常に自身の推論が間違っていないかを確認する上で病理は重要である。
病理診断で治療方針が大きく変化する疾患は多く、個々の患者さんに最適な治療を行うためにも病理は重要である。
外科や生検などの手技も、病理診断を考慮した断端の設定が必要となる。
病理医が少ないというのもあるとは思いますが、日頃から検体がきて、意見を求められるのは、必要とされる何よりの証拠だなと思いました。迅速生検もパソコン越しで判断しているのは素晴らしいなと思いました。
CPCを通して肉眼所見や問診、検査だけではわからないことを解明する上で、 病理は欠かせないなと思いました。どの分野においても、病理の知識は必要になってくるので、自分も将来、研修医になったあかつきには、病理をまわることが必要であるなと考えました。
「病態を明らかにすること」と「学んだ経験を次に生かすこと」が大切だと理解した。なぜそのような病態だと説明できるのか根拠を示すことで適切な治療 を進めていくことにつながっていると思う。また、学んだことを次に生かすことで、少しでも多くの人を救うことができる。
臨床経過や検査所見から疾患を推定し、治療や手術を行う際に何を疑い、何を明らかにするために、という必要性や重要性を考えて病理診断を行う事が重要だと理解した。臨床経過や検査所見ではわからなかった病態が、今回のmini CPCの中でも多く出てきたので、病理診断(剖検)を行って、症例の検討を行う事が必要だと感じた。
今、病気と闘う患者さんの症例も剖検の結果で得られた病理所見も今後の医療に最大限活かされるべきものであると改めて実感した。
CPC実習を通して病態のフローチャートを作成し、それに沿って病理所見で裏付け、あるいは疾患の否定を行うことが死因究明など病態の理解に不可欠であると分かった。刑部先生が生検をできない箇所は死なないと診断できないとおっしゃっていたが、まさにそうで、生きている間に診断を適切にできないことへの歯がゆさみたいなものも感じさせられたのと同時に、そういう経験を積んで生きているうちに患者の診療に活かしていくことが重要だと感じた。
術中迅速診断をしているところも実際にみることができて、病理診断ありきでの手術だなと重要性を再確認できた。
臨床経過から病態を考えた後、組織診をして、臨床推論と実際の病態が異なることがあるということが分かった。病理診断は患者の疾患を決める有効な方法である。病理診断をすることで同じような病態の患者を救う研究につながることが分かった。1人の患者を診る事でいくつもの研究テーマが見つかり、将来の患者診療に役立つ可能性がある。臨床で働く医師が病理を学ぶことで見立ての能力が向上し、適切な診断ができるようになることを学び、自分も実践したいと思った。術中に術式を決定したり、薬などの治療効果や検査値との整合性を確認することができ、患者診療と病理診断は切り離すことができないものだと感じた。
実臨床で診断をつけても、結局のところは解剖して標本を作製し、顕微鏡で見てみなければ本当のことは分からないことが多く、誤った診断をして患者さんを殺めるということにならないためにも病理解剖は重要であるということがわかった。
将来何の科に進むかに関わらず、病理がわかる、病理診断をつけることができるということは、医師としての実力を伸ばすために欠かせないと思うし、臨床医になったとして、病理医との連携、信頼関係を築くためにも、病理に対する知識、理解を深めなければならないと感じた。
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